ドラクエ3では最初にパーティをルイーダの酒場で探すわけですが、バランスを取ったパーティを組もうと思うとこんな感じになると思います。
- 勇者
- 戦士(武闘家)
- 魔法使い
- 僧侶
勇者と戦士が直接敵に攻撃しつつ、魔法使いは後列から魔法で攻撃。僧侶は味方の回復や補助を行うといったパーティでバランスが取れますね。敵の攻撃が激しい時は勇者も回復に回ったりします。
会社を作る際もこのようにバランスを取れると良いのですが、会社における勇者・戦士・魔法使い・僧侶は一体どのような役割になるのでしょうか。
※私見です。
各職業を会社の仕事に例えると
勇者:経営者
勇者は主人公ですから経営者である社長です。勇者がいないと冒険が始まらないのと同様、社長がいないと会社が出来ません。
ドラクエ3では勇者は回復役から物理攻撃、呪文攻撃まで幅広くこなしますが、どれも専門の職業には一歩譲ります。
経営者も幅広いスキルを持ちつつ、実務は専門家(CxO)に任せていくのが望ましいのではないでしょうか。
レベルを上げに上げれば勇者1人でクリア出来たりもするので、ある意味社長1人でも会社は回せるということになりますが、ゲームと違って現実は日々時間が過ぎていくためそこまでレベルを上げる時間があったら仲間を集めた方が良いと思います。
経営者にも色々なタイプがいる
例えばドラクエ3の勇者は万能型ですが、ドラクエ2の勇者は魔法が使えない戦士型です。
経営者も「営業が得意」「財務が得意」など、これまでの経験による得手不得手はあるかと思いますので、そこも含めて自分/会社に足りないスキルを検討されると良いでしょう。
戦士(武闘家):営業など
直接闘うということで直接お客様と接する営業マンを戦士(武闘家)としてみました。
優秀な戦士がいると戦闘での安定感が増します。同様に、優秀な営業が居ると顧客との良好な関係を多く築くことができ、結果的に売上が安定します。
また、戦士や武闘家がMPを消費せずに攻撃出来るように、営業も(手法にはよりますが)人件費を除けばコストは多くならない傾向にあるので特に小規模な組織では依存度が高くなります。
魔法使い:マーケター・プログラマーなど
だんだんこじつけ感が強くなってきた面は否めませんが、直接お客様とは関わらず間接的に売上を支えるマーケターやプログラマーを魔法使いにしました。
冒険の序盤では勇者と戦士の攻撃力があれば十分ですし、MPの管理もしなければならない欠点もあります。
が、冒険が進むにつれて魔法使いの呪文による攻撃やサポートの重要性は上がっていきます。
マーケティングやプログラムも費用がかかる面はある(内容によりますが)ものの、正しい施策を行えば営業活動も楽になりますし、売上拡大やコスト削減に大いに貢献します。
僧侶:財務・総務など
攻撃面での参加は乏しいものの、回復やサポートで必要不可欠なのが僧侶です。
財務や総務といった俗に言うバックオフィスを僧侶としました。僧侶と同様、給与事務や福利厚生の手続きなどは他の社員の活動を間接的に支えています。また、資金調達などにより会社の財務基盤(体力)を回復する役割も果たします。
またドラクエでは何もしなくても味方のHPやMPを確認出来ますが、実社会では経理が正確でないと正しいステータス(決算書など)を確認することすらできません。
そういった面でも僧侶(バックオフィス)が果たす役割は大きいのです。
魔法使いと同様、序盤は勇者が回復を行えば済む面もあるものの、勇者も攻撃に参加したいところなので、僧侶の存在はいずれ必要になろうかと考えます。
役割の割り振りを検討する
ここまで触れてきたように、序盤の規模が小さいうちは勇者(社長)1人でもなんとかなります。
しかし、だんだんと規模が大きくなっていくと1人で全方位の課題と向き合うのは困難になってきます。
ドラクエと異なり自社採用だけでなくアウトソーシング等の選択もありますが、「役割は誰が担っているか」「専門性は発揮されているか」などを踏まえて一度ご自身の組織を振り返ってみるのはいかがでしょうか。