当社担当コンサルタント:岡野 英之
概要
プロジェクト内容
法人顧客向けのアカウントサービスやポイント制度など、新たなプラットフォームを構築する大規模プロジェクトで、社内でも今後の事業の柱として期待されている。
プロジェクトにおける課題
サービスローンチから間もないため会議体の付議内容や管理指標も定まり切っておらず、人手不足の中で様々な課題が噴出。それらに都度対応しながらプラットフォームのあるべき姿に近づけられるよう現状を改善していく必要性があった。
提供したソリューション
▶プロジェクトの推進役
プロジェクトメンバーの一員としてメンバー間の業務調整・フォローなど、事務局機能を担いながらプロジェクトを前進させる推進役を担当。また第三者として俯瞰的に知見を広げながらプロジェクトに寄与。
クライアントインタビュー
㈱NTTドコモ SMB営業戦略室 法人会員推進担当課長 平井 芳幸 様
※取材当時
弊社への依頼までの経緯
ビジネスパーソンとしての豊富な経験やスキルへの信頼
数あるコンサルティング企業の中で弊社を選ばれた理由は何ですか?
スタンド・マネジメント代表の岡野さんとは前職で同じ担当であったことから、高いビジネススキルを持ち合わせていることは明らかで、capabilityへの懸念はありませんでした。岡野さんであれば、誰も答えがわからないような困難なプロジェクトを遂行していく上でも問題なくパフォーマンスを発揮してくれる安心感があります。その他、次のような経験やスキルを評価し、支援いただく運びとなりました。
- 課題を設定し、原因を突き止め解決する能力
- 大企業での企画業務の立ち回りを熟知
- NTTグループ会社での業務経験も豊富
- 財務スキルも高いため、戦略立案/施策実行だけでなく、事業計画やデータ加工/集計/分析などでも支援可能
- 中小企業診断士として、数百社以上の中小企業の経営者の声を聴き、アドバイザリを実施してきた豊富な経験 等
フル稼働でご支援頂きたかったところではありましたが(笑) 、これだけの経験とスキルをお持ちでしたので、既に複数のクライアントから案件を受注している状況でした。その中でも私たちのプロジェクトに稼働を割いてもらうリソースが当時残っていたことは、タイミングにも恵まれていたと思います。
非常に高い遂行能力・マネジメント能力
実際のパフォーマンスはどうですか?
プロジェクトメンバーが、事務局だけでも数十名と非常に多いのですが、そのうち自社の社員は限られており、他の委託会社のメンバーとも連携を図るなど、社員同様のスタンスで業務にあたってもらえる方を求めていました。岡野さんは、その人材像にしっかりフィットしてくれました。
単に”聞く・理解する・発信する”というコミュニケーションだけでなく、”じぶんごと”として業務を拾いながら、それを他のメンバーにフィードバックするといった積極的なアプローチを通じ、付加価値を提供してくれています。参画頂いた初日から”業務指示待ち”ということは一切なく、むしろ自ら首を突っ込んでプロジェクトメンバーとのコミュニケーションやタスクの拾い上げを「自走」でこなしてくれています。
これは私の経験上ですが、大手コンサルティング企業の中でもマネージャークラス(※)以上でないと発揮できないパフォーマンスレベルです。岡野さんは間違いなくそのレベルで貢献してくれています。
その上、委託コストについても他社よりもリーズナブルなご提案をいただき、コストパフォーマンスとしても良かったです。
※マネージャークラス:企業によって定義は異なるが、プロジェクトの売り上げや目標を設定し管理しながら、体制の管理などを行っていく重要なポジション
提供したソリューション
今回のプロジェクトにおける課題について教えてください。
多くの課題が積みあがっており、優先度の高いものから消化するだけでやっとの状態でした。その中で最も大きな課題は、「プラットフォームだけあっても使われない」ということです。
当然ではありますが、プラットフォームだけで価値を持たせられるわけではなく、「このプラットフォームを活用すれば御社のサービスと連携できます/クーポンが発行されます」というように、プラットフォームを活用する人や企業が増えてこそ本来の価値が発揮されます。
俗に言う“鶏/卵”の関係ではありますが、当初はプラットフォームを主とした展開が先行している状況でした。このような状況下では「プラットフォーム自体の価値って何なの?」という点に関係者の意識が行きがちになりますが、先述の通り、プラットフォーム単体での価値は限定的です。
中長期的な戦略(大目的)への理解があって、そこに向けた短期目標(手段)としてのプラットフォーム展開がはじめて意味を成します。そのため、社内や協力会社を含む全国数千人規模の関係者にもこの事業の目的や背景、価値をしっかり理解してもらった上で、推進していくことが必要です。
但し、利害関係者が多く、ロケーションも全国バラバラで、かつ新しい取り組みでもあることから、戦略・戦術面をうまく現場に落とし込めていない側面がありました。
このようにプラットフォームの整備と並行して、プラットフォームを使ってもらうための取り組みをしなければいけないという状況下で、事務局のコアメンバー含めた 約数十名のメンバーが業務を分担し、各々がマルチタスクをこなしながら、 課題を一つ一つ解決し、プロジェクトを進めているのが現状です。人が足りておらず、どこから手を付け事業を軌道に乗せていくかが悩ましい中で、メンバーそれぞれが主体的に、自身のスキルを活かし、互いに協働しながら事業を推進していく必要がありました。
プロジェクトの推進役として
なるほど、社内(全国)展開も含めて多くの課題があったのですね。その中で弊社コンサルタントはどのようなシーンでお役に立てましたでしょうか?
人手が足りていない中で、マネジメントやフォローを主体的に行い、プロジェクトを前進させるという”推進役”を自社社員レベルで担ってくれています。
この”推進役”が不足している中で、岡野さんは初日からこの役割を引き受け、早い立ち上がりで補ってくれました。
コロナ禍でリモートワークが主となる中、業務指示・確認等のコミュニケーションにはチャットツールを利用しています。テキスト上でのコミュニケーションに苦労しているメンバーが多い中、岡野さんは積極的に会話に入り、自身の考え・意見の発信や積極的なタスクの引き受けなどを行い、プロジェクトにjoinした初日から「自走できる」プロジェクトメンバーとして活躍してくれました。アウトプットのみならず、1つ1つのコミュニケーションにおいても”気が利く”対応を毎度とってくれています。
第三者目線からの的確な意見
また、第三者的な視点で新たな知見を吹き込んでもらえたというところです。
社内プロジェクトのため、取り組んでいるメンバーの価値観がどうしても偏ることがあります。岡野さんは、ご自身が中小企業の経営者であることに加え、中小企業診断士としても台東区の商工相談員などを務め、様々な経営者のアドバイザリを行っているため、「どういう言葉を使うと相手に伝わるのか」というニュートラルな視点と経験値・ノウハウを持っています。自社メンバーではカバーできない要素であるため、示唆に富んだ指摘や的確なアドバイスは非常にありがたいと思いました。
資料作成ノウハウ
次に、前職での経験に基づく大手企業への支援能力の高さです。
幹部会等へ付議するためのパワーポイント資料作成において、 ストーリー作り・見せ方・言葉の言い回し等を熟知しているため、大手企業で意思決定を推し進める支援能力は、他コンサルティング企業に同コストで委託した場合と比べて圧倒的に高いです。
特に資料作成に関しては、会社の色が出やすいですが、NTTグループでの業務経験があるため、安心して資料作成を任せられました。むしろ企画業務の経験の浅い部下が作成した資料を岡野さんに見てもらってブラッシュアップしてもらうことで、社内向け資料の品質コントロールができた点でも、私のマネジメントの負担を軽減してもらうことができ非常に助かりました。
今後の当社への期待
ありがとうございました。最後に、今後弊社に期待する役割があれば教えてください。
プロジェクトを確実に前に進めるプロフェッショナルな人材として、多くの企業の成長を支援し、社会課題を一緒に解決していくクライアントのパートナー
今後はコンサルタントのように高度なビジネススキルを有したプロフェッショナル人材が益々足りない状況になります。時代の変革に対応するため、DX人材と合わせて、さらにニーズが高まっていきます。
以前は戦略コンサルタントが主流で、プロジェクトをどう実行すれば良いのか、外注して考案してもらうフェーズで支援することが一般的でしたが、近年では、社内プロジェクトの一員として、社員と一緒に業務を遂行して支援を行うコンサルタントのニーズも高まってきています。取り組むべき施策やプロジェクトを「絵に描いた餅」にしないためには、戦略や戦術をいかに社内外に浸透させていくかが重要だからです。
実際これは難しいことですが、スタンド・マネジメントのコンサルタントは、豊富な知見をもとに周りと協働しながら課題の解決に導いてくれたり、”一緒に試行錯誤して”プロジェクトが前に進むためのスイッチを根気強く模索してくれます。
「数字への強さ」を活かした支援
また、財務に精通しているので数字の扱い方に強い点も魅力です。
例えば、膨大な抽出データから、Excelで加工/集計を行う場合においては、カラムごとにどういうデータであるかを1つ1つ説明するまでもなく、目的や用途に応じて、自身で仮説を立てながら、タスクを進めてくれます。もちろん、必要に応じて適宜関係者へ確認を取りつつ手戻りを最小化する動きはもちろんのこと、どういう場面においてどのような関数を組み合わせれば今後のメンテナンスが楽になるのかなど、数値に強くないメンバーが参照・管理するといった運用も見据えながら、業務効率を考慮したアウトプットを出してもらえます。当社にはこのような経験・スキルを持ち合わせた人は少ないですし、経営リソースとして代表的な「ヒト・モノ・カネ・情報」に関する経験やスキルを抜け漏れなく網羅し、高いコンピテンシーにより企画や開発、営業、財務などの多方面で支援が可能な点も、まさにスタンド・マネジメントの提供価値として魅力的なところです。
クライアントの社員と並走するように主体的にプロジェクトに参画することはもちろんのこと、「じぶんごと」として戦略/戦術の実現や事業課題の解決に向けて協力してくれる人材を求めている事業者に、是非おすすめしたいと思っています。